休職身の上相談

社会復帰に焦りは禁物。

介護を理由に離職した場合

家族などの身近な人が要介護状態になったとき、仕事を辞めて在宅介護を行うことがあります。
介護をするために一旦社会から離れた場合、どのように社会復帰をすれば良いのでしょうか。
よくある事例として、介護疲れによる精神的・肉体的疲弊、再就職がうまくいかないことによるうつ状態です。
就職活動にあたって、自宅に要介護者がいることを伝えられない、再就職しても再び在宅介護が必要になったらどうしようという不安が、介護者の行動を制限してしまうこともあります。
1人で抱え込んでしまい、家から出なくなってしまうと、自身にとっても要介護者にとっても精神的な悪影響が生じてしまいます。

介護者の社会復帰のコツは、ノウハウを蓄積している外部機関に相談することです。
高齢化社会の進行に伴い、介護者の就職活動をサポートし、理解のある企業とつなぐ役割をするNPOや社会的企業が増えてきています。
広義での就職支援団体よりも、介護者の支援に特化した機関を利用した方が、悩みを率直に打ち明けられ、介護者の状況に応じた雇用先を探せるため、効率的で安心です。
また再就職にあたって、これまで在宅介護で担ってきた負担を、介護サービスの利用で一部減らすこともコツの1つです。
介護サービスでは、要介護者の自立支援を目的にケアを行うため、要介護者の社会復帰も同時に目指せます。
要介護者の支援プランについては、ケアマネージャーに相談し、介護者にとっても要介護者にとっても最適な計画を立てることが大切です。